- 1. ワークシート全体をゼロ非表示にする
- 2. セルの書式の表示形式を設定しゼロを非表示にする
- 3. 条件付き書式を設定しゼロの色を背景と同じにする
- 4. 数式を使用し、計算結果がゼロの場合に空白を表示する
- 5. まとめ
1. ワークシート全体をゼロ非表示にする
一番簡単にできるがシート全体がゼロ非表示になってしまう。シートの一部だけゼロ非表示にしたい場合やゼロを他の文字にしたい場合は他の手順を選択する。
1-1. Office2010(windows)の場合
- [ファイル]→[オプション]→[詳細設定]
- [次のシートで作業するときの表示設定] から0を非表示にしたいワークシートを選択。
- [ゼロ値のセルにゼロを表示する] チェック ボックスをオフにする。
1-2. Office2011(Macintosh)の場合
- ゼロを非表示にしたいワークシートを選択する。
- [Excel]→[環境設定]→[表示]
- [ウィンドウオプション]→[ゼロ値] チェック ボックスをオフにする。
2. セルの書式の表示形式を設定しゼロを非表示にする
シートの特定範囲だけゼロ非表示にしたい場合に選択する。
- ゼロ(0)を非表示にするセル範囲を選択する。
- 右クリックで[セルの書式設定]を選択する。
- [表示形式]→[分類]→[ユーザー定義]を選択する。
- [種類] ボックスに「0;-0;;@」と入力する。
注意
- 0以外の数値に書式設定したい場合は「#,##0.00;-#,##0.00;;」のようにする。
(’;‘で表示形式を区切って「正数の書式;負数の書式;0の書式」となる) - 非表示にした値は「数式バー」またはセルの編集時だけ表示され印刷はされない。
- 非表示にしたゼロをもう一度表示するには、[セルの書式設定]→[表示形式]→[分類]→[標準(または他の適当な形式)] を設定する。
3. 条件付き書式を設定しゼロの色を背景と同じにする
- ゼロ(0)を非表示にするセル範囲を選択する。
- [ホーム]→[条件付き書式]→[セルの強調表示ルール]→[指定の値に等しい] を選択する。
- ボックスに「0」を入力する。
- [書式]→[ユーザー設定の書式] を選択する。
- [フォント]や[塗りつぶし]に0が見えないような書式を設定する。
注意
- 背景色を変更した場合は設定の変更が必要になる。
- 条件付き書式のクリアは[条件付き書式]→[ルールのクリア]
- 利用環境によっては使えないことがある。
(例: PHPExcelでは「条件付き書式」が出力ファイルでは消えてしまう)
4. 数式を使用し、計算結果がゼロの場合に空白を表示する
IF関数を使用して実現する。
ゼロ非表示以外に代替文字’–‘を表示することができる。ただし、数式(計算結果)なのでゼロが入力されているセル自体には使用できない。
下記の計算式を使用する。
=IF(A1=0,"",[計算結果など]) // A1の値が 0の場合はセルを空白にする。 =IF(A1=0,"-",[計算結果など]) // A1の値が 0の場合はセルを'-'にする。
5. まとめ
- 最新のExcelだけ考慮すればいいなら「条件付き書式」が一番楽チンで柔軟。
- 利用環境によっては「条件付き書式」が使えない場合が有る。その場合は「セルの書式の表示形式(ユーザ定義の表示形式)」か「数式」を選択する。
- 「セルの書式の表示形式(ユーザ定義の表示形式)」も意外と柔軟性が高い。
- 参考:https://support.office.com/ja-jp/article/ゼロの表示と非表示を切り替える-3ec7a433-46b8-4516-8085-a00e9e476b03?ui=ja-JP&rs=ja-JP&ad=JP